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2011年09月 アーカイブ

伝統芸能と照明について 2

全国の猿楽の中でも特に勢力もあり、技芸的にも優れていたのが、大和を中心として盛んだった大和猿楽と、近江一帯で活躍していた近江猿楽のうちから・・・


大和猿楽の一座、結崎座(現在の観世流)の観阿弥、世阿弥父子が足利義満の保護を受けるようになって田楽を圧倒、社会的地位を獲得して猿楽能を独立完成しました。


もともと能とは歌舞劇の一般名称で、田楽の能、延年の能などがありましたが・・・


猿楽の能が南北朝末頃から著しく発達し、それに比べてほかの能がおとろえていったので、ただ能といえば猿楽の能を指すことになりました。


これが現在に至る能で、武家の保護を受けた能はその時代の代表的な芸術に発展していきました。


しかし、武士階級の式楽になったために大衆から離れて社会性は薄れて、狭い美の象徴の世界にとどまってしまったのです。


これに対して庶民の中から生まれた物真似、滑稽が発展して生まれた狂言は、時代と共に時代の活発な精神を受け継いでひとつの完成した喜劇になりましたが・・・


後に能と組合された(能楽)ために高度に様式化されて、生き生きとした社会性を失っていきました。


かくれん棒のような照明の発明で舞台装置は発達する一方ですが、伝統芸能にはこうした問題があったのです。


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