「魔法の四角形」 3
しかし、この期間全体としては労働生産性の上昇幅の方が大きく、賃金コストの上昇を吸収することができました。
これによって、賃金の上昇と物価の抑制という「消費景気」の状況が現出したのです。
住宅や税金の優遇措置を受ける住宅などが年間50万戸以上のペースで建てられ、西ドイツにおける「住宅問題」は解決しました。
1961年には、労働者の生活水準を上げるために「第一次労働者財産形成法」を制定したり、1950年代から60年代を通じて、「成熟」の国民への還元は政策的に行われました。
特に、住宅普及は戦後の西ドイツ政府が最も力を入れた政策の1つです。
第一次、第二次の「住宅建設法」にもとついて、公的融資を受ける社会1967年には、「週休ニ日制」の法制化が行われました。
1963年には「連邦休暇法」が制定され、労働者は長期にわたる有給休暇がとれるようになりました。
・・・このような社会資本の充実や生活の質の向上に関する法制化が、GNP世界第二位になり、経済的に「成熟」の時代に移行する過程で実現されたことは、西ドイツが、つねに生活者中心の論理で動き、社会国家としての堅牢さを持っていることを充分に証拠立てました。