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2010年05月 アーカイブ

テレビ放送の開始

五三年二月にNHK東京テレビ局、同年八月に日本テレビ放送網(日本テレビ)が開局した。

受像機普及台数はNHK開局時が八六六台、日本テレビ開局時で三五〇〇台であった。

一流企業の大卒新入社員の初任給が一万円前後の時代、テレビ受像機価格は、国産一七インチ型で二三万~二九万円、庶民にはまさに高嶺の花だったのである。

だが、エリア各所に設置された街頭テレビには大群衆が押し寄せ、テレビへの人びとの関心の大きさを示した。

初期のテレビ番組は、まだ制作設備・技術が不十分だったこともあって、きわめて素朴で、"見える"ことに重点がおかれたが、プロ野球、プロレスなどのスポーツ中継や舞台中継が人気を集めた。

なお、テレビの成長を警戒する映画会社は、五三年にテレビへの作品供給を行わない方針をとり(五社協定)、唯一日活のみが日本テレビに作品を提供した。

テレビ!飛躍の時代1一九五五~五九年

概観一九五六年度版『経済白書』が「もはや戦後ではない」と宣言、日本経済は神武景気(五五~五六年)から岩戸景気(五八~六一年)へと上昇を続け、世の中は電化ブームに湧き、"三種の神器"が人びとの消費意欲を誘った。

そうした経済・社会状況のなかで、テレビは"新しい生活"を演出する主役として歓迎され、茶の間への進出を始める。

五九年の皇太子ご成婚は、民放テレビの全国展開と受像機普及を加速させ、運用社数はご成婚直前の四月一日に三一社に達し、受信契約数も同月三日に二〇〇万を突破した。

ソフト面も制作体制の拡充にともない、ニュース、ドキュメンタリーなどを中心にテレビ固有のソフトの開発が進む。

ラジオは、テレビのお茶の間進出に対し、テレビの未開拓ゾーンとして残された朝・昼・深夜の時間帯への転進に活路を求め始め、本期初めに登場したトランジスタラジオは、個人聴取の拡大を促した。

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